あなたは外反母趾専用というだけで靴を選んでいませんか?
日本は外反母趾の医療が遅れているので、同じ外反母趾でも様々な考え方、治し方が混在しています。
残念ながらすべての外反母趾専用の靴が良い靴だとは限りませんし、靴選びに失敗して、知らず知らずうちに外反母趾を悪化させてしまうことも少なくありません。
良い靴を履けばそれだけで外反母趾が治ると言うわけではありませんが、まずい靴を履いてしまうとそれだけで大幅に悪化します。
手遅れになる前に、ポイントをしっかり把握して、靴選びは慎重に行いましょう。
当院ではアメリカ足病医学のバイオメカニクスを参考に靴選びのポイントを紹介しています。
どんなタイプの靴が良いの?
まずは、靴のタイプから
靴の種類は沢山ありますが、やはり一番いいのはスニーカーです。
でもここでよくある誤解に注意してください。
デッキシューズとスニーカーが一緒になっていませんか?
例えば、コンバースなどはデッキシューズで、ニューバランスなどがスニーカーです。
ポイント1
ヒール部分が硬くなっているか?
外反母趾を改善するには踵が安定していることが重要です。
ヒール部分が柔らかいと踵は安定しません。
実際にヒール部分を触ってみて、
しっかりしているか確認しましょう。
ポイント2
靴が過剰に横ねじれしないこと
足は、前側と後ろ側の部分がねじれる事で機能を発揮します。
しかし、過剰に捻じれすぎると外反母趾の要因になってしまいます。
靴の前側と後ろ側を持って縦に捻じってみて下さい。
ある程度硬さがあり、ちゃんと捻じれる動きのある靴が
オススメです。
ポイント3
足指の付け根の部分で靴が曲がること
ここが曲がらないと拇指に大きな負担がかかります。
靴のかかと部分を持ってつま先を地面につけ、下方向に押してみましょう。
付け根部分より先に靴の真ん中が折れ曲がる靴は良くありません。
まとめ
外反母趾は靴選びだけで改善する訳ではありませんが、
悪化の進行を防ぐためには重要な要素です。
靴選びに迷っている方は3つのポイントをクリアしている靴を選びましょう。
けして「外反母趾専用」と書いてあったからというだけで靴を選ばない様にしてください。