足の親指の付け根が痛いので病院へ行ってみると
種子骨炎と言われることもあると思います。
同じように足の付け根が痛む外反母趾との
違いはあるのでしょか?
また、それぞれ治し方は違うのでしょうか?
今回は、そんな疑問に答えていきます。
種子骨炎とは?
まず、種子骨炎とは何なのか。
足の親指の付け根に種子骨という小さな骨があり、
その小さな骨に付いてる腱が炎症を起こすことで
種子骨炎と呼ばれます。
種子骨炎の原因とは?
なぜそこに炎症を起こすのかと言うと、
正常な人より、その部分に負担がかかり過ぎているからです。
例えるなら、お子さんを頻繁に抱っこすることで手首を酷使して腱鞘炎になって
しまう子育て中のお母さんと似ています。
なぜ、種子骨炎は足の付け根に負担がかかりすぎるのかというと
スポーツ指導などで、
親指の付け根(母指球)で踏み込むと良いと指導されたり、
知らず知らずのうちに歩く時に母指球を過度に使う癖がついてしまったりです。
それがスポーツにおいて良いのか、悪いのかは別にして、
スポーツ以外の日常生活でも母指球で踏み込む癖がついてしまうと、
過度な負担が積み重なり炎症が起こってしまいます。
改善方法は?
原因が足の使い方の癖ですから、
その癖を改善していくことが根本解決になります。
基本的に癖を正しく改善しない限り、負担は積み重なっていく
一方です。
痛みが悪化してきたくらいだとまだ良いですが、
過度な負担を放置したままだと足の付け根が変形して外反母趾
になってしまいます。
また母指球に柔らかいパットを付けて衝撃を緩和する
方法もありますが、おすすめはできません。
なぜなら、パットがあったとしても足の使い方の癖は治っていないので
結局、負担はかかり続けるからです。
一時的に軽くなったとしても負担がほんの少し減っただけで、
負担がかかり続けている事は変わりありません。
負担がかかり続けた足はいずれ変形し外反母趾になっていきます。
外反母趾との違いは?
種子骨炎とは、足の付け根の腱の炎症
外反母趾とは、足の付け根が変形して曲がっていること
一見すると別の問題のようですが、
どちらもなってしまった原因は癖など足の使い方により、
足の付け根に過度な負担がかかり過ぎることで起きてしまいます。
ということは、改善方法も同じだという事です。
一時しのぎの対象療法ではなく、
根治を目指すなら、足の構造を理解して、
合理的な足の使い方、歩き方を身に付ける事をおすすめします。