立ったり、歩いたりしている時に足の指が浮いている状態を浮指と言います。足の指が浮いているので歩く時に靴ですれて足指の表側にマメやタコができる事もあり、悪化すると仰向けで寝ていても足の指が上に反った状態になります。
浮指そのものに重大な問題はないのですが、ほおっておくと外反母趾、巻き爪、ウオノメの要因になったり、
さらに足という土台が崩れることで、膝痛、股関節痛、腰痛など耐えがたい痛みに発展していくことも・・・
そんな浮指ですが足指の筋力不足、「普段、足指を使っていないから」などと言われ、ストレッチをしたり足のジャンケンや、タオルを足でつかんだりして足指の筋力を鍛えている方も多いのではないでしょうか?
それで指が着くようになり、外反母趾や膝痛などの痛みも改善すればいいのですが、なかには毎日やっているのに痛みも足の形もまったく変わらないと悩む方もいらっしゃると思います。
足指が使えていないから普段から使う様にする。筋トレの様に足指を鍛える。でも改善しない・・・
そういった場合、あなたの浮指は本当に足指の筋力不足、「普段足指を使っていないから」なのでしょうか?
このまま足指を動かしたり、鍛えたりを続けて本当に改善するのでしょうか?
浮指の新知識
当院では浮指を筋力不足ではなく、過剰回内という足の使い方からくるものだと考えています。
ちなみに、扁平足ってこの足の使い方が原因になってる事が多いのですが、扁平足とセットで浮指になっている方がほとんど。
今、この記事を読まれている方も足をチェックしてみて下さい。
ご自身の足は扁平足ではないではないですか?
もしくは以前ハッキリあった土踏まずが、下がってきた気がすると感じませんか?
実はこれ、浮指と大いに関係ありなんです。
扁平足の方が足裏がベタっとつくので浮指にならないイメージですが、実は逆なんです。土踏まずがしっかりある方が指って着きやすいんです。
体験して実感しましょう
理屈は簡単なので、まずは体験してみましょう。
浮指体験その1
足ではなくまずは手を使います。
手のひらを下にして机の上にベタっと着けて下さい。
手を足だと思って土踏まずにあたるところを押し付けます。手で扁平足を作るイメージです。
そうすると勝手に指がほんの少し浮いてきませんか?
これが分かりにくい方はこの状態のまま指に力を入れて力の入りやすさ、を感じてください。
後で比べるので力の入りやすさを覚えててくださいね。
ちゃんと扁平足を意識して手のひらはベタっと机に着けてやってくださいね。
次は、土踏まずを作る様に手のひら上に盛り上げます。
そうすると指が机にビタっと着きます。
分かりにくい方は指に力を入れて最初にした扁平足との違いを感じてみて下さい。
力の入り具合が全然違いますよね。
力が入るという事はそれだけ指が地面に付きやすくなっているということ。
浮指体験その2
次に足でやってみましょう。
つま先の向きを前にして立ってみましょう。
そこで足指の感覚を感じてみて下さい。
次に土踏まずを意図的に作ってみましょう。
膝を外に向けると土踏まずが上がってきます。
そうするとどうでしょう。足指がビタっと着いて指に力が入りやすくないですか。
まとめ
実際に体験された方は分かると思いますが、浮指ってちょっとした足の使い方だけでこんなに変わるんです。
足指の筋力不足、指が使えていないからではなく、足が正しく使えていないからなんです。
正しい足の使い方、歩き方を身に付けることで浮指は改善されます。
そして足指を広げたり、使い過ぎたりする行為は外反母趾には問題です。
なぜなら外反母趾は足の横幅が広がってできた病気。
横幅が広がった状態で指を広げてしまうと、足の横幅はその分、余計に広がってしまい重度化します。
外反母趾を詳しく知りたい方はこちらのページをどうぞ